― 昨日 / 集会場外 ―
この先って……続くのかよ。
ウェンディが。
[口元に手をあてた。先の言葉に関しては吐き気を催すほどの嫌悪感が来た。それでも、吐くかわりに疑問を零す]
なぁ、クレメンス先生。どうしたら、そんなふうに、動じずにいられんだ?
[スコップを取りにいっている間にミハエルは来たのだろうか。結果として、すれ違った]
[だが、それはリネン室に行った時に、今までの奇跡的なすれ違いもついぞ夢にまでみたかもしれないミヒエルのドレス姿を目撃することになった。でも心情で直視というか、いっぱいいっぱいだったのでそれを実感するに至らなかった]
[シーツでウェンデルを包み、穴を掘り、そして、ラーイか他の誰かかと一緒に、ギュンター爺さんの隣に弔った]
ウェンデル。ぶどうジュースやりんごジュースじゃなくってもっといいもんよこせ、っつっていってたけれどよ。
村に帰れたら、お前にやるよ。一緒に遊んだ、ウェンデルに。
[その言葉は、たとえ正体が何者であっても、その記憶の為に弔うという宣言であった]