―エーリッヒの部屋―[呼びかける声>>64が聞こえて漸く布団から視線が外れる。イレーネへと駆け寄るマテウスの姿に少しだけ安堵できたのはきっと彼の行動に揺らぎのなさを感じたから。掛かる声>>65に、女は頷く。] ――…、ええ。[促しを受けて同意するのに、足はうまく動いてくれない。布団の下に居るのが誰なのか。イレーネとマテウスの無事に安堵しながら別の誰かがすぐには浮かばない。] …………。[布団へと歩み寄りそれに手を伸ばした。おそるおそる捲ると深紅に染まりながらも見覚えのある形がみえる。]