[どうするか、と諏訪に問われる。自分も毛布を取り出し広げるのを手伝いながら]ちょっと、いぐにすと、話をしないと。……それでね、諏訪。俺、諏訪に、話さなきゃ、いけないことがある。[迷いながら、それでも意を決して口を開いた。]俺は、占い師。ただ、自分が、誰を、どうやって、占っているのか……わからないんだ。一日目は、諏訪を。二日目は、川島くんを、占った。……二人とも、人間だった。[不思議と心は静まりかえっていた。]