[希望的観測は寸の間もなく粉々に打ち砕かれまして]
ちょっ。タンマっ
[なんて静止の言葉は届かず。そもそも届いても関係なかっただろう。後ろに行けばいくだけ範囲が広がる氷雪ブレスをあえて前方側面に飛ぶようにして避ける]
冷たいっ。寒っ。じゃなくて、やっぱやるっきゃないのかっ。
『逃げれると思う?』
思わんっ。…こうなったら仕方ない…か。無秩序なる門よ。我が呼び声に答えよ。
紅蓮の渦を我は求む。我が敵を灰塵しらしめよ
[覚悟を決めたような言葉を口にして盟約龍の力を借りて次元が開きゴゥゥと燃え盛るような音がして炎の渦が表れてゼルギウスへと向かう。成功したのかっ。と感動したが。ゼルギウスと自分との間ぐらいで大音響とともに破裂した]
…花火だな
[ねこねこロミちゃん。わんわんフーゴ君に。フェアリーリディちゃんやら子龍をもしたのやら芸が細かい。なんて感心してられない。残り火のようなものがゼルギウスに降りかかるのを見て]
逃げるかっ
[覚悟を決めたのはそれだった。ユリアンは後方へと逃げ出した]