─中央・廃墟─あはっ、それは企業秘密だぁね。[眉を顰めるヴィリーに楽しげにそう答える。そして、ヴィリーの呪文が形を成し顔面に迫り来る火球。──それを迎えたのは、悪魔の微笑みだった。]……残念。あと数歩足りなかったねぇ。[その言葉と同時、顎に収束していた光が放たれる。光の奔流は、火球はもちろん、ヴィリーの咄嗟の呪文により起こされた風や裂かれた空間をもがりがりと削り潰さん勢いで襲い掛かる。]