─河エリア・上流─
[障害物に紛れひそひそ説明は続く。その間にリーは右手の親指の先を噛み切って、無地の正方紙にあるルーンを描いた]
うー、いちち。
あどぁルーンカードとば複写すんでっだが。
[こんこん、と竹筒を突くとファンカンが顔を覗かせる。ルーンを描いた正方紙を銜えさせると、更なる準備へと取りかかった]
…んぉ、ぁんだっぺ?
[途端、漂う魔法の霧。ふら、と睡魔が少し訪れる。それに気付いたティティエンがリーの耳へと齧り付いた]
『寝るなである!!』
いでぇ!!
[一気に眼が覚めました。この中に居ては拙いとサイドステップで霧の範囲から逃れようと何故か、河中の石の上へ]