─ 翌日/宿・一階 ─[壁にもたれた状態で、呼吸と思考を整える。昨日は誰も襲われていない、けれど、今日はゲルダが襲われた]一度、護ったと仮定するなら。それなら、そのまま護り続ける方が、自然。[声に出して思考を整理する。聞く者がいても、お構いなしに]けれど、それは、なされていない。何故に、か。[他の力あるもののために逸らしたか、それとも力を振るえなかったか。状況と照らし合わせたなら、より綺麗に流れが描けるのは、後者]……考えられる可能性は、ほぼ、ひとつ、か。