(うわー、きれい……)[まぶたの下のおほしさましか分からなかった。ふと、浮遊感。宇宙に放り出されたようで、ふわふわ浮いている夢を見ていた。][現実の世界だったならあり得ないはずの異変に気付き始めた者も、まだ気付いていない者もいるだろう。これから何が起こるのか、理解している者はいるのだろうか。][諏訪によって保健室に運ばれた―よりによって姫抱き―ことも、憧れの一之瀬が心配してくれていることも、アズマには、今は知られないこと**]