……わかってるよ。んじゃ、また後で。[大事に使え、という姉に頷きを返して背を見送り。それから、は、と一つ息を吐いて]……っとに。なんっか、いろいろ。調子狂うな。[ため息にのせてぼやくような言葉を吐き出した後、玄関を閉めた。それから、受け取ったかたつむりを作業台の上に置いて、虹色に染められた殻を指先で撫ぜる]今の状態じゃ、こいつに悪いし。……少し、気、鎮めてくるか。[小さく呟いた後、鞄を肩に掛けて外に出る。扉にまた、『外出中』の札が下げられた]