中々……やるな![それでも、口の端に浮かぶのは愉しげな笑み。真紅は上空の陽鷲王の映し身へと向かう。言葉にならぬほどの早口で紡がれるのは、帰還の呪。焔の翼がひとつ、羽ばたき、光の獣王は空から姿を消し、そして]……死ねん身で実剣に斬られるこの感触だけは。どうにも、慣れんな。[ある種場違いな呟きと共に、長く伸ばした銀の髪がふわりと揺れ。その場に、片膝をついた]