(……大事にするよ。 でもね)[ちらりと後ろを窺うと、カルメンは再び作業を開始したようで。そのままの状態で、今度は左胸の内ポケットから大振りの銀の十字架を取り出す](カルメン、君は───)[そしてカルメンの後ろ姿へと向き直り](──僕の中では一番「最後」なんだ)[その後頭部目掛けて十字架の角を思い切り───降り下ろした]