[ギュンター爺が死んだ時、震えるあの子を抱きしめたかった]
[まさかの性別が男ではなく女だというカミングアウト。あの頃の自分の変態性の片方は無罪だったとわかって安堵もしたが。立ちはだかる身分の壁はかわらない。なるべく近づけてやっぱりだめだったなど、女神が好む鬼畜な脚本だろう]
[ドレスを着て本名を名乗った時、本当は、ちゃんと可愛いとか伝えたかったができなかった]
[さっきだって、飯を食えといった時、廊下にご飯を置いていったが、本当は胸とかそんなんじゃなくって彼女の健康が心配だった]
[他にも、いっぱい、いっぱい、いっぱい、残念が積み重なってゆく。思いが残ってしまうじゃないか]
[変で始まり、今はこのもどかしくて苦しい気持ちが、何というのかわからない。これが何かと分かった時は、一番に彼女に伝えられたらいいな……。夢終わり]