[きゅっと口を引き結んで道を戻る。屋敷の周りをぐるりと周りはじめてから暫く、裏手に回って森の近くに差し掛かったところで、異変に気付いた。足跡もなく綺麗だった雪の上に、足跡が僅かについている。風と雪で消えかかっていたけれども足跡だ。それが続く方へと導かれるように奥へ足を進めて、木々の少し開けた小広場の中央に、 ─── 見たくなかったものを、目に 映した ]