― 1F校舎入り口 ―
[窓ガラスについては高峰も予想外だったようす。
けれど桜子が呆然としてる間にもなんだかんだと確認していたらしい高峰は一つ息をついてから桜子の肩を叩き]
ひゃっ?! あ、す、すみません……
そ、そうですよね、こんなとこで呆けてる場合じゃないですよね……
[驚いて発した声を聞いて苦笑する高峰を見れば、あうう、と羞恥にうなだれ。
窓ガラスについてはもしかしたら、1Fは昨今の不安定な社会情勢と過激な犯罪者対策かもしれない、などというもっともらしい言葉で、そうか、防弾ガラスという可能性も!と思い至り。
それが事実かどうかは別としそれなら納得できる、という防衛本能だった]