―休憩所―
[ベアトリーチェの塗っている軟膏の香り>>67が気になったのか、シチがそちらに顔を向けた。]
『額に、塗れば……』
[ゲルダの言葉を思い出してゆらゆら白蛇はゆれたが、子どもに棒でつつかれたトラウマがあるのでベアトリーチェに話しかけることはしなかったようだ。
ハインリヒは少女に声をかけられ首をかしげられると、にこりと笑って同意を表した。]
この世界でやってくには、一芸だけじゃあ大変そうだしな。
はやいとこ色々覚えた方がいいのかね。
[ふと石を磨く手を止め、この石いるか?と苺をもくもく食べるベアトリーチェに声をかけてみる。それはちいさな月長石だった。]