― 台所 ―[無茶振りした相手が、正に現れたので思わず瞬いた。]ゼルギウスさん、丁度良かった。あの…。[あ、何か悪い顔してる。と説明中に思ったかは定かで無いが、ともあれ持って来てくれた軟膏を有難く受け取った。小さな掌にそれを塗り込む間、ベアトリーチェの反応は如何だったか。余り痛がる様子が無ければ、良かったね、と再三その頭を撫でようとした。]