─ 厨房 ─[ぐるぐるしたものを持て余しながら黒猫の食事を用意した所で、厨房をイヴァンが訪れる。>>68]……どしたの、にーさん……って。[問いかけに返るのは、自分が外にいる間に起きた出来事]あの人……ゼルギウスさん、が。[死んだ、と。その事実に戸惑う間に、イヴァンはビルケを連れだそうとする]ビルケ、ユリさんの傍にいかなきゃだめ。……ついててあげて。[動かない老犬への呼びかけは届いたか否か。ともあれ、一人と一匹が厨房を出るのを見送って]