―翌朝/個室M―[部屋は生活感が溢れていた。浴室から拝借した桶には水が張ってあり、ロープが洗濯物を吊り下げて横断す。工具箱やら何やらが散らばっている。 本人の姿は一見していない。ただ、布団が盛り上がっていた。背を壁に向けて背中を丸めているらしい][声をかけたらうなるくらいで起き出さず、ゆさぶって起こそうとしたらあと5分といい、布団をはぎ取られたら寒いとばかりに抱きつくかもしれない][ちなみに、この青年は寝巻なんて持って移動しないので… 以下は洗濯物の量も合わせて御察しください]