― 翌朝/玄関 ―
[甲高い悲鳴>>43の直後に響いた重たい音を聞くものはあったかどうか。部屋から出てきた時には軽く腰をさすりながら、階段を下りてゆく。
3階の部屋を借りたのは自分だけだったのだろうか。ヘルガの問いかけ>>65を拾うより前に、鉄錆の匂いが鼻を刺激した]
……そんな。
[玄関まで下りると、ヘルムート>>70から説明を受けて惨状の名残を見回した。
眉をしかめて首を振り、何かできることはあるかと申し出る。遺体運搬の間に掃除くらいは手伝えただろうか。
この時は、カルルの姿があっても声が掛けられても、更に眉を寄せるだけで無視黙殺しきってみせた]