─ 翌日/浜 ─
だったら、最初から増やさないようにした方がいいでしょぉ?
[心苦しい、という言葉>>66に、くすりと笑う。
撫でられる手は避けなかったものの、微か、震えが走ったのは伝わるか。
白猫の方は変わらず、撫でられ満足気に喉を鳴らし]
ん……ぼくの絵で、それができるならいいんですけど……。
[ほんの少しだけ自信なく紡いだ言葉はため息混じり。
唐突な声>>#1の交差につられるように視線向け、紅玉と同じ姿を目に止めたなら瞬きひとつ]
あ、はぁい。
ごめんなさい、引き止めちゃって。
[残された言葉にふるり、首を横に振り、駆ける背を見送った]