[カルメンが動かなくなると、返り血を浴びた状態のまま未完成の人形へと近付き]──ごめんね、Мама。人形完成させてあげられなくなっちゃった。[腕に抱えて部屋の隅に座り込む。傍には血濡れた突剣と、その鞘である銀の十字架。事を成す時は必死だったミハエルの表情は感情が抜け落ちたようになり。それを隠すように顔を抱えた人形に埋めるの*だった*]