―砂漠エリア―
[ずるいと言われても、文句はそう創った主人に言ってくれと言わんばかりに吠えた。
伸びてきた砂の触手は、更に上へと飛ぶことでかわそうとするが、そこは長さに限界のない魔法の産物。後ろ足を絡み取られて、ゆっくり地面に引きずられる。]
うぅ……がぅっ!があっ!
がああああっ!
『 オトヨ メイドウセヨ 』
[吠えると同時に黒い文字が走る。自身の声に力を与え、絡み付いた砂を揺さぶり、形を崩し逃れた。
たっ、と自身もロミからは少し離れた高い岩の上に降り、そこから何度か咆哮をだし、ロミの乗る岩を崩そうと試みた。]