─ 一階廊下・階段傍 ─……いつまでも、ここに立っててもなあ……。[そう思い、歩き出そうとした矢先ににかけられた声>>73。数度瞬き、慌てたように振り返る。とっさすぎて、すぐに視点は合わなかった]あ……おはよう、ございます。いえ、その……ちょっと、考え事、してて。[それでも、声からそこにいるのが誰かわかったから。異常を気取らせまい、と早口に返したのは、こんな言葉だった]