─ 広間 ─
[珍しい、と言われれば>>74、その通りだ、とも思う。
それだけ老婦人もこの屋敷を必要としてくれているのだろう。
それでも、エーリッヒの想いに変化は無い]
…ここを買い取りたいと、お願いしたからだろうね。
[推測と共に零れるのは苦笑。
願いを口にした時の老婦人の様子が直ぐに脳裏に蘇る]
行方不明……そうだったのか。
お力になれずすまないね。
[苦笑するクレメンスに対し、エーリッヒもまた申し訳なさそうに返した。
なるべくならば触れぬよう、掘り下げないよう、当たり障りの無い言葉を選んでいく。
ボロが出ないようにすることに気を取られたためか、直前>>62で緊張のあまり敬語が出てしまっていたことには終ぞ気付かないまま**]