……団長、に。ヨハナ、さん?[ようやく口をついた名は、ヨハナまで届いたか。距離を詰めるに従い強くなるにおいに、知らず、表情が歪む]……ヨハナ、さん。落ち着い、て。[無理を言っている。そんな冷静な部分も、意識にはあるが、何か言わずにはおれなくて呼びかける。何があったのかとは、聞けなかった。無残な亡骸と、散らばっていたものと。それだけで、状況は察する事ができる]