[急激な接近を察知した異形竜は六翼が羽ばたく合間から触手のようなものを伸ばし、ハインリヒを撃ち落とさんとしてくる]
させねぇ……よっ!
[やや強引に身を捩り、身体に回転を加えた上で右手のトンファーを振り上げた。
回転の勢いも乗せた一撃は打ち下ろされた触手を弾き飛ばし、異形竜への道を開く。
次いで、もう一本の触手が下から打ち上げに来たが、それに対しては機械竜が防御シールドを展開。
ガン!と触手を弾く音を後方に残し、ハインリヒは錐揉み回転した状態で手に握る改造トンファーの刃を開いた]
うらっ!!
[翼のように大きく開いた刃で、異形竜の肩辺りを擦り抜け様、肩の鱗と六翼の一つを削り取る。
擦り抜けた先、異形竜からかなり離れた位置で急制動を駆ける中、削り取った鱗と翼が光の粒となって消えていった*]