……アーベル… …!![肩を掴むと、抵抗なく彼の身体が揺れた。胸にぽかりと、心臓を抉り出した穴が開いている。それでも彼の頬に手を寄せた。頬を手で挟みこむようにして、呼びかける] 目を開けて。お願い…目を開けて。[ぽたりぽたりと、熱い雫が彼の額に落ちかかる。頬の冷たさが、とうに命など失われていることを知らせるけれど]