― 森 ―[遠吠えに耳を澄ませて、そちらに向かっている足跡を探して追いかけた。着いたのは銀の獣の前にビチェが膝をついてからだった]――……パキ。[小枝を踏んで小さな音が鳴った。鏃を銀のものに付け替えた矢と赤い弦を張った弓を手にしながら、ビチェとエリの会話を聞く]