─中央ビル四階・ラウンジ─
[クリームリキュール・ココナッツリキュール・カシスリキュール。シェイカーにそれらとミルクを入れると、部屋にシャカシャカと控えめな音が響いた]
[ビルの四階にある部屋の一つ、酒場のような場所にオクタヴィアは居た。バーカウンターの奥ではシェイカーの音を止め、グラスへと注いでいる影が一つ。ここに集まった者ではない、見知らぬ顔]
それの他に、ベルパピヨンもお願いね。
[カラースプレーチョコレートをカクテルの上に浮かべた人物は、声を出さずに頷いた。オクタヴィアはカクテルの出来上がりをカウンターのスツールに座って待つ]