[心配そうな視線>>70には大丈夫とばかりに雑に手を振った]
つり橋がこわいってのはねェなァ……
あんなもん、怖がるほどでもない、が。
嬢ちゃんにはちィと辛いか。
[つり橋が見える位置で、困った顔をする少女に納得した。
崖の間を、風に揺れるつり橋を渡るのは怖いものがあるだろう。
がんばると頷くのをみて小さく笑った]
まァ、がんばるこったなァ……
[酒気の混ざった息を吐き出して、つり橋にさしかかる。
大人二人、擦れ違えるつり橋は酔っ払いと少女の二人連れではなんの問題もない。
崖の間を吹く横風がつり橋を揺らすより、歩くことによるきしみの方が大きかっただろう。
あまり少女を気にかけていない――そんな足取りに見えて、少女が立ちすくむようなことがあれば、手を出した、*かもしれない*]