―― 広場 ――[去り際にすれ違ったロランの姿も其処にあるか。マクシームの傍らで彼の愛称を呼び続けるイヴァンの声に男は苦さを覚えるのか柳眉を寄せ眼差しを下げた]――……。[言葉をなくしたように立ち尽くしていたがイヴァンが“ごめん”と謝る声が聞こえて怪訝な顔]イヴァ……、如何してキミが謝る。[問う言葉ではあるが其の響きは謝る必要はないだろうという考えが滲むようだった]