―→2階へと通じる階段前―[ライヒアルトとナターリエ、そしてヘルムートの姿もあったろうか。奥へと駆けるゲルダとすれ違っただろう。その誰にも―――何も語れずにいた。][よたよたと足を運んで辿り着いた先は一体の石像の前。]エーリッヒ…私は――どうしたらいい?[弱弱しい笑みが自然と顔に浮かぶ。彼を見て零す涙は石にならず、そのまま頬を*滑り落ちた。*]