人狼物語 ─幻夢─

7 【鍵の書】─精霊演戯・第二演─


貴族 ミハエル

[ひとたび止血が終わった事を確かめる。
 (彼は火のちからを持つものだから、やがて氷も溶けるだろうが)]
[包帯を解いた際に溢れた血が、額からこめかみへと伝っている。ソファへ落ちそうなその雫を、指先で拭った。ミハエルが自分の指を口許へ運んだ小さな動きは、アマンダやカウンターの方からは見えなかったろう。まして舌先で唇を拭った事も。]

[片手で頭を持ち上げ、もう片方の手で器用に包帯を巻いてゆく。始終空きっぱなしの口の中も凍結させようかと思ったが思うだけに留めた。]

…シャワーを浴びる程度の分別も無いか。

[溜息を吐き、カウンターへ。
 ミハエルのまだ注文していないにも関わらず、既にアイスティーはカウンターの*隅の席へ。*]

(76) 2007/04/07(Sat) 11:38:04

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