[カルメンを個室につれて行き、ベッドに寝かせてやる。泣き疲れの顔を、部屋に備えてある水瓶ので濡らしたハンカチで軽く拭いてやり、サイドテーブルに銀の星を置いた]……『――僕は僕でいられるように。』だっけ。願い……叶えられたのかよ。[以前、この部屋で聞いた言葉を小さく繰り返して。それから、葦笛を取り出し、音色を奏で始める。少しでも、穏やかな眠りを導ければと*思いつつ*]