アタシは、一旦帰るわね。
また明日来るわ。
[宵へと足を踏み入れるような時刻。
部屋を借りる心算も無かったから、食堂に残っていた者達にそう言って席を立つ。
夕食も自宅で済ませる心算で居た]
[宿屋を出る前にブリジットの頭を一度撫でて、「じゃあね」と笑みかけてから外へと出る。
ひんやりとした空気が身体を包み、前が開いていたコートを手で握るようにして閉じた。
その頃にもなればリスも大人しくなり、冷える空気に触れぬよう、ポケットの底で丸くなり暖を取っている。
自住居穴へと戻った後は、食事を取って静かに休息を取るのだった]