─ 4日目/黒珊瑚亭 ─……ルゥ、お兄?[名を呼ぶ声>>74に、そちらへむけて一歩、踏み出す。覚束ない足取りに、抱えたままの白猫が、にゃあぅ、と鳴いた]あれ、えっと……こっち、だよ、ね?[確かめるように問いながら、片手を白猫から離してぱたぱたと振る。籠の中にねむる想いは、知らぬまま。もっとも、それを向けられたとしても──娘自身に、それを拒否するほどの意思は既にない、けれど]