― 聖堂外→雪原 ―[父の声も、オクタヴィアの声も、聞こえていたけれど聞こえていなかった。そこは昨日と同じようで、息が上がってきても速度を落とさず走り続けた]小鳥さん!?[ピリリと甲高い声>>71は何故か聞こえた。それを導に走る。良いとは言えない足元も気にならない。何かに後押しされるように駆けて]だ、めぇっ![剣を構えたレナーテ>>72が見えると、喉が張り裂けんばかりに叫んだ。手にあったのは、エルザにもらった匂い袋だけ。せめてもと投げつける]