[ しかし、本当にこの中に人狼が居るならば、別の最悪は起こり得るだろう。
場合によっては旅人の様に事切れ、ひょっとすると、その手を、人狼の血ではなく人間の血で汚す事も考えられた。
次期村長を狙う男の顔が浮かび、村長の顔が浮かび、そして、次に恐慌と狂乱に陥りかけている村人達の顔が思い浮かんだ。
誰しも、こんな場には居たくないだろう。]
何となく空気が違うように感じたのは、
その香が焚かれていたからか。
[ 香は無臭なのだろうか?
こうしていても強く何か薫っているように思えないし、その空気が違うように思えた>>61のも最初は薄暗さや埃の所為だと思えていた。]
お伽噺の類だと思っていたが、
人狼を炙り出す為に使われていたものらしいね。
[ 他に良くない話も聞いていたが無用な不安を与えたくない為、それ以上の話は口を閉ざしていた。]