やはり、防御面は不足か……。
[焼き尽くす、という手段が通用しない場合の、赤色の防御は滅法弱い。
それを補うはずの人物がいないという事は、どうやら見透かされているようだ]
いや……元はと言えば、私が結んだ因縁だ。
これ以上、相棒を巻き込んで傷付けさせる訳にはいかない。
[黒幕の指摘に緩く首を振る]
影が相手だと言うなら……もっと、もっと光があれば……!
[眉を吊り上げ気合いを入れると、左腕の炎がより高温の白色へと変化していく。
しかし、それに費やす体力気力は、矢一本を燃やすのに見合ったものではなく。
その行動に集中することは、必然的に隙を生んでいた*]