…さみぃ。さみぃ、さみぃ……。
[空気の入れ替えをするために窓を開け、流れ込む外気の冷たさを耐える。
そこでふ、と何の脈略もなく、ウェンデルの言葉を思い出し]
研究が多くできるのは俺にとっていいこと、か。
――間違っちゃいねえんだろうけど。
[すこし複雑な表情になって、開いた窓の外を見た。
視界に、思い出の中の長い髪が揺れた気がして首を振った]
アイツはもう―…。
[どん、と窓枠を叩いて手を握り締め、窓を閉めた。
それが永遠の別れになるとわかっていたら―突き放したりはしなかった]
は、何をいまさら…
[自分自身を笑い飛ばすようにしてから、机の上を片付ける。
片付けを終えたらベッドに横になって、ぼんやりと*考え事*]