[それから団長の骸に触れ、更に痕跡が無いかを探す。
手が赤に濡れようとも構うことはなかった]
冷てぇ…。
これじゃいつ襲われたのかもはっきりしねぇな。
[触れた赤もべとりと粘着度が高く、時間が経っていることを示している。
左手で触れたため、粘着度の高い赤が掌にべっとりと張り付いた]
ともかく、自衛団に知らせねぇと。
団長が襲われたことと───人狼が居るってことを。
[それまでには声を聞きつけた者達が降りて来たり、窓から顔を覗かせたりしていただろうか。
団長の骸を見て硬直しなかった者には自衛団への連絡を頼んだかもしれない。
村へと繋がる道が塞がれてしまっていることには*気付かないまま*]