あ、そういえば……[元の暮らし、と聞いて師匠と婆ちゃんのことを思い出した。話が済めばすぐに戻ると、そういい残して戻れなくなったこと。事の詳細はきっとアーベルが伝えてくれるだろうけれど。] 恩返し、出来なくなっちゃったなぁ…… じーさん、怒ってないといいけど。[今更のように呟いて村のほうへと顔を向ける。本当に大変なのはこれからなのだろうけど、自分に出来る事はただ、彼らの行く先を見届ける事だけ。**]