─ 宿二階・個室 ─[稼業の事を言われ>>73少し口の端が上がった。そうだなお前は、違いない、そんな様子で。視線は逸らしたままだが、相手の唇を読むために結局顔は見る事になり。澱みなく出る問いかけに、まぁよく湧くもんだと感心もした。力ある者の話の事まで及ぶと、やっぱり聡いなと思う。あれを聞いて余計に確信もった事もまた事実。厳しさ帯びる瞳に晒されてもまた>>74無い可能性だってあった、と。そう言う心づもりだった。だが]