これはどこかから買って来たのかしら?[そう訊ねてからもう一口齧ろうとして。裾をダメージ加工したコートを伝って身体を上ってくる存在に気付いた]あら、パラッシ。あなたも食べたいの?[膝の上に上ってきた小さな存在──それはこの洞窟には居るはずの無い、樹上生活を送るはずのリス。以前洞窟に迷い込んだのを保護して、そのまま居つかれた存在だった。リスは膝の上にちょこなんと佇んで、じっ、とマカロンを見詰めていた]