人狼物語 ─幻夢─

42 水面に映る月の翳


刺繍工 ゲルダ

[自衛団の行うことは「監視」。
他の人間に被害が及ばぬよう、「容疑者」を隔離するのだと。
再度、そう告げて、役目は果たしたとばかり、自衛団長は去っていこうとする。

熱狂的な信者に、「人狼」の可能性を持つ者――
否、
他の誰の声も、届きはしないのだろう。
それこそ、神の言葉でもない限り。

残された自衛団員は申し訳なさそうにしながらも、ひっそりと、自宅と連絡を取る手助けをすることは、約束してくれたけれど。逆を言えば、それが精一杯だということでもあった]

(79) 2009/07/05(Sun) 00:55:52

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