─ 特殊教室棟 理科室 ─[起きてる可能性も視野に入れてはいたけれど。間近まで近付いても微動だにしない男子生徒に、これは本気で寝てる、と確信した。不意打ちするのは良心が痛むものの、これも勝負だ許せ少年とばかりにちりとりの面を構えて隙ありと声かけた後]───堪忍っ[ぺこぽんっと間の抜けた良い音を立てて、寝てる男子生徒の頭にジャストミートさせた。]