[置いていかれる。
アズマを気にかけている露島は、こっちの様子も気づくんだろう。マコトと目が合えば、大丈夫、と首を振った]
[2、3歩、彼らの後を追って保健室に行こうとする。
けれど、どうしても、どうしても、背後が怖くって。
足音潜ませ、こっそりと近くの非常口へと向かった]
[私が蒼白な泣きべそかいた表情で、保健室に駆け込んで来たのは、おそらくシーツや毛布、救急用品をまとめ終わった頃]
[もの言いたげにまっすぐにアズマを見て。すぐに視線を逸らして。
何か問われても、肩で息をして首を左右に振るだけ。
宿直室に向かうと提案されれば、特に反対も賛成もしない]
[こくりと頷いた。
決して決して、宿直室に入ったり、中を覗こうとはしないけれど**]