― 教会 ―
[教会に戻り、小さな子供にするように手の赤を拭ってやり土を払うと、背と頭をぶつけているのに気づく。
大した怪我ではなさそうに見えたが、昨日から続けてぶつけている事もあり薬はつけておいた。
遠巻きに眺める商人らの視線は黙殺するも。
一応、林には行かない方が良いと忠告は仕草しておいた。
それを聞いて、逆に見に行く者も中にはいたようだが、それで飯が食えなくなってもこちらは責任は持たない。
どうにも視線に居心地はよろしくなく。
フォルカーに落ち着きが見られ始めた頃、『宿に戻るか?』と伝えた。
頷くようであれば、そのまま少年を宿へと送り、自分も暫く滞在するつもりで**]