今は、それだけなのだよ。 エーリ兄の顔が見れて安心した。[笑って、ふわ。と洞窟の中では、あまり感じない空気の流れに不意に後ろを振り向いた。] ────、[ゼルギウス?と、声ではなく唇の動きで呟いてぱち。と翠が瞬く。びく。──と、一瞬だけ、肩が揺れて] ……