[ 二階にあがると、廊下から一つだけ扉が開いている部屋があった。
どの部屋に誰が居て、どの部屋が空いているかは分からないが、アレクセイが居る部屋>>67なのだと分かった。
そちらに足を踏み出しかけようとしかけ、再び溜息をついて立ち止まる。
煮え切らない。
部屋に入る代わりに、ヴィクトールは開いた扉の直ぐ傍らの壁をこつこつと叩き、]
君の隣の部屋を借りようと思う。
[ それだけ投げかけておくと、アレクセイの隣の部屋の扉を叩いた。
果たして、中から返事はあったのか無かったのか。
何もなければ、そのまま扉を開こうとする。]